<留学前に、もっと日本を学びたい!> 東北ボランティア・バスツアーに参加してきました!
トビタテ留学ジャパンとは文部科学省と民間企業の寄附による返済不要の奨学金制度です。今年は全国各地から高校2,3年生から2595名の応募(応募期間が異なるため新一年生は除く)があり、800人が選ばれる予定で、今年の7月から世界各地へ旅立ちます。私は7月からイギリス・ロンドンへ写真の勉強に行きますが、現地では自分の学びのほかに、日本のことを現地の方々に伝える「アンバサダー活動」もする約束となっています。そこで、「私は日本のことしっかり伝えられるほどわかっているのかな」と不安に感じました。そこで、ゴールデンウィーク中には、写真の作品撮りも兼ねて、日本を知るための旅に出ました。
まずは、東京出発のボランティア・バスツアーに参加してみました!
東京発ボランティア・バスツアーで 東日本大震災の被災地・宮城県山元町へ
私は4月26日夜中東京駅出発の「アミー号」に一人で搭乗!一路、東北へ。ここから睡眠タイムなのですが、やはり寝られず…笑。翌日、早朝に到着したパーキングエリアで顔を洗ったり、歯磨きしたり、朝食(朝4時になんと!喜多方ラーメン)を摂ったりした後に、朝7時頃山元町に到着。
山元町は2011年3月11日14時46分に発生した地震による津波で、2217棟もの家が壊され、637人が帰らぬ人となったそうです。
語り部さんがバスに乗り込んで町の案内をしてくれました。「なーんにもなくなっちゃったー」という語り部さんの声が何だか悲しくて、心に残っています。その言葉どおり、海岸通りはまっさらで何もない平原になっていました。
いよいよボランティア活動開始です。私はいちご農家の方のお手伝いをしました。いちご農家さんでビニールハウスのシート掛けや草刈り、側溝清掃、来季のいちご栽培などの簡単な作業を教わり、4時間ほど(休憩を挟みながらゆっくり)お手伝いをさせて頂きました。ボランティア、お手伝いをしているというより、何だがおもてなしを受けてしまっているような…。農家の方は「来てくれるだけでうれしくて」と喜んでくれました。な、なんと、「手伝ってくれたから」と言って、採りたての美味しいいちごまでごちそうになってしまいました。甘くてとってもおいしかったです。なんだかこんなにしてもらっていいのかなと申し訳ない気持ちになってしまいました。でも「ありがとう」と言ってもらえたがうれしかったです。お昼にはツアー代金に含まれている地元企業が作ったお弁当をおいしくいただきました。
あっという間の山元町訪問でしたが、ツアー参加者の中には同年代の方々もいて、いろいろお話できて楽しかったです。帰りは山元町内の温泉でさっぱり。山元町を後にして、パーキングエリアで夕食を食べて、再びバスに乗り込みました。東京に着いたのは21時頃。そこから家に帰ると太ももなどが筋肉痛になっていました。
現地の方やツアー参加者とふれあえて楽しかったし、ニュースではわからない“いまの山元町”を知ることができました。
バスで町内を回っていると、瓦礫などは全て撤去されていて何もなくてまっさらな土地が多いという印象でした。
そしてその土地に新しい福祉施設がぽつりぽつりと建っていて想像したよりもモダンな印象を受けたと同時に”新たな街の始まり”を感じました。ただ、まだ津波の爪痕も一目で分かるくらい残っていました。
震災直後には多くの方々が被災地にボランティアにやって来て、町の方々と瓦礫を片付けたり、炊き出しをしたり、悲しみに暮れる方々に寄り添って、ようやくここまでになったのだと思います。私はまだまだ非力ですが、震災を忘れない、そこで生活をしている人たちのことを応援するきっかけができて、とってもいい経験になりました。
アミー号は時期によって料金は異なるようですが、私の参加した日は1万1800円(バス代、お弁当代、温泉代)が含まれていました。リピーター割引もあるそうなので、また参加して、山元町の皆さんに会いに行きたいと思います!
写真も何枚か撮りました。うーん、難しい!もっともっと勉強します!